本は10冊同時に読め!

とある経緯で先週入手し、ビール片手にナナメ読みした本。


三笠書房
ISBN 9784837976912


「本を読まない人はサルである」
「本を読む・読まないという行為は、その人の品格に関わる」
「本を読んでいる人間が車の中に幼児を置いたままパチンコに興じるとは思えない」

などと過激な発言も多いのだが、おおむね著者の意見に同意。
本を読むという行為は「想像力を働かせる」という行為であり、「多様な考え方を知る」「自分が選ばなかった違う考え方を知る」行為である。
多種多様の10冊の意見をナナメ読みしていけば、少なくとも自分にとってマイナスの行為にはならないと思う。


「もし自分がチベット人だったら抗議活動をするだろう」
「もし自分が中国人だったら政府を信用しないだろう」
「もし自分がブラジル人だったら10万人収容のスタジアムで大騒ぎしているだろう」
「もし自分がジャマイカ人だったらガンジャを吸って太鼓を叩いていただろう」
「もし自分が経営者だったらこんな判断はしないだろう」
「もし自分が社長だったらこの部下を怒鳴っていただろう」
「もし自分が○○だったら○○だろう」
「もし自分が××だったら××だろう」

という想像力が無限に働く。


それは「旅」という行為についても同じで、


「もしあの時麻婆豆腐の美味さに気づいていなかったら一生辛い物が嫌いだったろう」
「もしあの時あの宿に泊まらなかったらあの人とは会っていないだろう」
「もしAという目的地を選んでいたらBというところを知らなかっただろう」
「もしCという手段を選ばなかったらDということを知らなかっただろう」


などと無限に想像力を働かせる手段でありきっかけとなる。
それはひとつのきっかけであり、そこから、
「旅をしなかったらあり得なかったXという人生が始まった」
という人生が成立するかもしれない。

「本を読むこと」≒「想像力を働かせること」≒「旅をすること」≒「人生を生きること」なんていう強引な式ができないかなと、ビールでほろ酔いの頭で思考中…。


旅と本の関係は緊密であるという想像力を働かせながら、そんな深夜のひとり言を少々。