「チベットを知る10冊」第1弾 内容公開

チベットでの騒乱が起きて約3ヵ月が経過しました。
旅の本屋大陸堂では、

・本というメディアを通じてチベット問題を提起する
・旅人として現在入境できないチベットの様子を語り継ぐ

という2本柱で活動してきましたが、3月に作成した「チベットを知る10冊」の内容を公開させていただきます。インターネットでは様々な情報があり、正しいもの・誤ったものが無数に流れています(このチラシの内容含む)が、本というメディアがひとつの句読点というか、流れを整理する錨のようなポイントになるのではと考えます。

インターネットの情報を取捨選択し消化する。
チベットに関連する本を読んで流れを整理する。

少なくともこの3ヵ月、私はそういう行動をしてきました。
このチラシがチベット問題を知る何かのきっかけになれば幸いです。




『中国はいかにチベットを侵略したか』
マイケル・ダナム 山際素男訳 2006年2月発行
講談社インターナショナル 9784770040305 
【政治】現在報道で問題となっている中国共産党の手法を記した一冊。1959年にチベットで何が起きたのか。50年前も今も中国の危うさは本質的に変わらない。  1,890円




Coyote No.5「チベット、ヒマラヤへと続く道」』
2005年4月発行
スイッチ・パブリッシング 9784884181369
【旅行ほか】ダライラマ14世、カルマパ17世への単独インタビューなど意欲的な特集が近年の雑誌では随一。写真も美しい。   1,000円




ダライ・ラマ、生命と経済を語る』
ダライ・ラマ14世 ファビアン・ウァキ 2003年3月発行
角川書店 9784047914407  
【経済】ダライラマ14世が経営者と経済を語った本。お金は共有物など斬新な思想が感じられる。あまりにも競争社会になってしまった現代への提言。 1,680円




ダライ・ラマパンチェン・ラマ
イザベル・ヒルトン 三浦順子訳 2006年9月発行
ランダムハウス講談社 9784270100547
【宗教】転生で14世・10世まで続いていたチベット仏教の制度をくつがえす事件を追ったノンフィクション。政治犯となってしまった少年はどこへ…。 998円




『抱くことば』
ダライ・ラマ14世 ザ・グレート歌舞伎町 2006年11月発行
イーストプレス 9784872577402
【宗教】「無関心、ことに他人に対する無関心は、最悪の欠点のひとつです。」などシンプルなダライラマのメッセージが詰まった一冊。写真も美しい。 1,260円




『14人のダライ・ラマ(下)』
グレン・H・ムリン 田崎国彦訳 2006年11月発行
春秋社 9784393137260
【歴史】下巻は歴代ダライラマのうち6世から現在の14世までの思想を記す。近現代政治と密接に結びついた13世・14世の章は必見。重厚な一冊。 7,350円




『図説チベット歴史紀行』
石浜裕美子 永橋和雄 1999年9月発行
河出書房新社 9784309726182
【歴史】明け方のポタラ宮の写真が美しいビジュアルガイド。チベット仏教の歴史や現代政治の問題をわかりやすく解説している。 1,890円




チベット「天の大地」』
野町和嘉 1994年6月発行
集英社 9784085320482
【写真集】チベット本土、西チベット、ネパール、ダラムサラなどチベット圏を取材。破壊された寺院や大自然を体感できる一冊。 5,913円




『旅行人2006年夏号 ラサの21世紀』
長田幸康ほか 2006年7月発行
旅行人  87849-07
【旅行】旅行人ノート執筆者長田氏らが寄稿する現代ラサの詳細なレポート。現在立ち入ることができない街がどうなっているかを知るための雑誌。 1,029円




『旅行人ノート「チベット」第4版』
長田幸康ほか 2006年8月発行
旅行人 9784947702562
【旅行】「チベットのことは日本人に聞け」と言わしめたガイドブック。チベット国旗は本土に持ち込み禁止など現地でどう過ごしたらいいかも詳細に説明。いつかまたこの本が使える日が来ることを。 1,995円


またチラシは東京の下記2店に置いていただいております。
エクセルデータでも持っていますので、欲しい方はご連絡ください。

・NOAH'S CAFE 東中野
http://noahscafe.main.jp/

・気流舎 下北沢
http://www.kiryuusha.com/