『中国が隠し続けるチベットの真実』

9784594056834
扶桑社 720円+税
ペマ・ギャルポ 著

2008年3月から起きたチベット騒乱のまとめとして、思考を整理する最適な1冊だと思います。
ラサで、各国の聖火リレーで、長野で善光寺で何が起きていたのか。
またチベットで行われている拷問がどんなものかを克明に記した一連の記述は一読の価値あり。これを読みチベット人の痛みを想像できなければ想像力の欠如だと言わざるを得ません。

「また〜、作り話でしょ〜」
「あの政府ならやりかねん」

こういう日記をあれこれ書いている時点で私は後者の意見を支持することは明らかなのですが。

本というメディアには、視覚のほかに、
・紙という物体をめくる触覚・聴覚
・紙のにおいを嗅ぐ嗅覚
などが付随され、思考を定着させる効果があると信じています。

この数ヶ月、ネットで色々な情報を収集してきた頭を整理する意味でも、最も新しいチベット問題を書いた本を是非。


オビにはダライラマ法王の写真などが載っています。