2008年「旅の本屋大陸堂」の選んだ12冊

みなさま本年も1年間ありがとうございました。

2008年「旅の本屋大陸堂」の選んだ12冊を紹介させていただきます。
月別ランキングは出入りしている書店さんのアイデア
今年は「チベットを知る10冊」などチラシを作成しましたが、2009年はもっともっと提案性のある企画をやっていきたいと思います。




【1月】
「スースーとネルネル」荒井良二 偕成社 1,050円 9784032276305
■1月に江坂の「クレヨンハウス」でこの本に荒井さんから直筆サインをもらう。荒井さんは取材でアフリカに行くなど旅の香りがする作家さんだと思う。


【2月】
「日本は世界で第何位?」岡崎大五 新潮社 735円 9784106102400
■2月に行った上海に持っていったうちの1冊。現地でバーを営む友人が面白がりプレゼントしてきた。日本語の本は外国ではやはり喜ばれる。


【3月】
「スーパーマーケットマニア アメリカ編」森井ユカ 講談社 1,890円 9784062142571 
■ヨーロッパ編・アジア編と続く3作目。その国の人がどんな生活をしているか覗き見する楽しみが感じられるシリーズ。


【4月】
「抱くことば」ダライラマ14世 イーストプレス 1,260円 9784872577402
■今年は4月あたりからチベット本を読みまくりの日々。その中の入門編として。


【5月】
ダライラマとパンチェンラマ」イザベル・ヒルトン ランダムハウス講談社 998円 9784270100547
■90年代後半にチベットで起きた活仏の転生問題を取材したノンフィクション。中国政府の問題がよくわかる。


【6月】
「世界のお弁当」服部直美 情報センター出版局 1,575円 9784795836433
■これを参考にブラジル料理フェイジョアーダなどを作ってみる。なぜか大人気の1冊で2冊仕入れ2冊とも販売。


【7月】
チベット問題を読み解く」大井功 祥伝社 819円 9784396111199
■春からの一連のチベット騒動を最もわかりやすく解説した1冊。経済学者から見た視点などが一般人・旅人の視点に近いと感じた。


【8月】
新宿駅最後の小さなお店ベルク」井野朋也 ブルースインターアクションズ 1,680円 9784860202774
■最近東京に行くと必ず立ち寄る店。立ち退き騒動を発端にまっとうな個人店・飲食店のあり方を知るビジネス書らしからぬビジネス書。


【9月】
「ぱくぱく!パクチー」佐谷恭 情報センター出版局 1,575円 9784795837836
■「世界のお弁当」に続く料理本。神戸で「日本語は読めないけど買う」とイギリス人が買っていった。ベランダでパクチーを育てているそうだ。


【10月】
「コモンカフェ山納洋 西日本出版社 1,575円 9784901908290
■大阪の面白いカフェの共同運営を書いた1冊。かなり実践的な内容。何かに役立ちそうという意味でもランクイン。


【11月】
「誰も国境を知らない」西牟田靖 情報センター出版局 1,785円 9784795848924
■「旅の本屋大陸堂」の2008年No.1ノンフィクション!沖ノ鳥島北方領土などなど日本の辺境を歩く渾身のレポート。こういういい本をしっかり売りたい。


【12月】
「旅する力」沢木耕太郎 新潮社 1,680円 9784103275138
■「深夜特急」の最終便と位置づけられたノンフィクション。装丁も平野甲賀氏など所有する喜びを感じる本。


何かの縁で出会い、読み、特に印象に残った12冊です。
来年もいい本にたくさん出会えるといいなと思います。